訪問営業経験者の55.3%が複数回の訪問を経験
外壁・屋根修理の訪問営業を受けた回数を尋ねたところ、1回」が44.7%、「2~3回」が44.0%、「4回以上」が11.3%「でした。
「2~3回」と「4回以上」を合わせると55.3%となり、半数以上が過去5年以内に複数回の訪問営業を受けています。
| 訪問営業を受けた回数 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1回 | 126人 | 44.7% |
| 2~3回 | 124人 | 44.0% |
| 4回以上 | 32人 | 11.3% |
最も多かった説明は「近所で工事をしていて異常が見えた」
訪問した業者から受けた説明について尋ねたところ、最も多かったのは「近所で工事をしていて、外壁や屋根の異常が見えた」の47.9%でした。
次いで、「無料で点検できる」が46.5%、「放置すると危険」が25.2%、「このままでは雨漏りする」が21.6%となっています。
| 訪問した業者から受けた説明 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 近所で工事をしていて、外壁や屋根の異常が見えた | 135人 | 47.9% |
| 無料で点検できる | 131人 | 46.5% |
| 放置すると危険 | 71人 | 25.2% |
| このままでは雨漏りする | 61人 | 21.6% |
| 近所の人も契約している | 60人 | 21.3% |
| キャンペーン・モニター価格で施工できる | 51人 | 18.1% |
| 今日契約すれば安くなる | 32人 | 11.3% |
| 足場代を無料にできる | 17人 | 6.0% |
| 火災保険を使えば無料または安く修理できる | 14人 | 5.0% |
| その他 | 12人 | 4.3% |
調査結果からは、最初から工事や契約を勧めるのではなく、「近所で工事をしている」「外から住宅の異常が見えた」と声をかけ、無料点検を提案するケースが多いことが分かります。
その後、「放置すると危険」「このままでは雨漏りする」など、住宅への被害や緊急性について説明される場合もあります。
民生活センターも、屋根工事の点検商法について、「近所で工事をしているが、お宅の屋根瓦がずれているのが見えた」などと訪問して点検を持ちかける勧誘トークを紹介し、注意を呼びかけています。
約4人に1人が「放置すると危険」と説明された
回答者の25.2%が「放置すると危険」、21.6%が「このままでは雨漏りする」と説明されていました。
外壁や屋根に実際の劣化がある場合、放置によって雨水の浸入や下地の腐食につながる可能性があります。そのため、異常を指摘されたときに不安を感じること自体は不自然ではありません。
しかし、外から見ただけの情報では、劣化の原因や範囲、修理の緊急性まで正確に判断できるとは限りません。
国民生活センターも、工事や修理の必要性、その費用を消費者がその場で判断するのは難しいとして、すぐに契約せず、複数の見積もりを比較したり周囲に相談したりするよう案内しています。
72.3%が訪問営業を「怪しい」と感じた
訪問営業を受けたときに感じたことを尋ねたところ、72.3%が「怪しいと感じた」と回答しました。
「怖いと感じた」も28.7%に上っています。
一方で、22.0%が「外壁や屋根の状態が心配になった」、17.7%が「断りにくいと感じた」と回答しました。
| 訪問営業を受けたときに感じたこと | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 怪しいと感じた | 204人 | 72.3% |
| 怖いと感じた | 81人 | 28.7% |
| 外壁や屋根の状態が心配になった | 62人 | 22.0% |
| 断りにくいと感じた | 50人 | 17.7% |
| 業者の説明を信用した | 19人 | 6.7% |
| お得だと感じた | 11人 | 3.9% |
| すぐに修理しなければならないと思った | 10人 | 3.5% |
| その他 | 14人 | 5.0% |
訪問営業を警戒しながらも、「屋根が壊れている」「このままでは雨漏りする」と説明されることで、自宅の状態に不安を感じたり、その場で断りにくくなったりする人がいることが分かります。
なお、この結果は回答者が受けた印象を示すものであり、訪問営業を行った業者が実際に悪質だったことを示すものではありません。
83.3%が点検・見積もりを受ける前に断った
訪問した業者にどこまで対応したか尋ねたところ、「話は聞いたが、点検や見積もりは断った」が52.1%、「話を聞かずに断った」が31.2%でした。
両者を合わせると83.3%となり、多くの人が点検や見積もりを受ける前に断っています。
一方、「点検だけ受けた」「見積もりまで取った」「契約した」「一度契約したが解約した」を合わせると16.7%でした。約6人に1人は、点検・見積もり・契約のいずれかまで進んでいます。
| 訪問した業者への対応 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 話は聞いたが、点検や見積もりは断った | 147人 | 52.1% |
| 話を聞かずに断った | 88人 | 31.2% |
| 点検だけ受けた | 18人 | 6.4% |
| 契約した | 17人 | 6.0% |
| 見積もりまで取った | 11人 | 3.9% |
| 一度契約したが解約した | 1人 | 0.4% |
契約した人は17人と少数だったため、契約後の満足度や後悔については、今回の調査結果だけで一般的な傾向を判断することはできません。
「工事の挨拶だと思ったら営業だった」回答者から寄せられた体験談
アンケートの自由記述では、工事の挨拶をきっかけに玄関先へ誘導されたケースや、点検を強く勧められたケースが寄せられました。
- 外壁・屋根工事の訪問営業の経験談
-
- 近くの工事の挨拶と言われて玄関に出たところ、営業だったので怖い思いをしました。
- 最初は近所で工事をしていて、挨拶をしたいから玄関口までお願いしますと言われました。玄関に行くと、すぐに営業トークが始まりました。
- 少し離れたところで家を建てていた会社の者だと訪ねてきました。そこから我が家の屋根の不具合が見えたと言われましたが、建築現場からは見えにくい場所だったので怪しいと感じました。
- 許可していないのに屋根に登りたがったので、怪しいと感じました。
- とにかくしつこく、考える時間を与えないような話し方で不信感を抱きました。
- 「近所の人も契約している」と聞きましたが、周りには契約した人がおらず、断ってよかったと思いました。